すっごい俺

器が小さい、心も狭い。俺の俺による俺のためのエトセトラ

『君の名は。』みた。感想

 ひじょうにねたばれあり。

 

 

 

君の名は。

 

 みたなー。


 ついにみたんだな。

 

 流行に乗っかりたかったんだなー

 

 流行に乗っかって、

 

 どっか知らないとこで降ろされたかんじな。

 

 あれさー。

 

 夢の中でたまに体が入れ替わっちゃう田舎の女の子と都会の男の子が主人公で、カフェ行ったり胸もんだりバイト先の大人なおねーさんとデートしたりしてお互いエンジョイしてるうちに恋しちゃってそのうち入れ替わりがなくなって会いにいったらあれで男の子ががんばって再開果たしてはっぴー、ていう内容なんだけど。

 

 なんかねー

 

 10代のときにみたかったねー

 

 キュンキュンしたかったね。

 

 なんだろ。

 

 ラッドウィンプス初めてきいたって時点で、

 おれ、顧客対象から外れてるよね。

 

 あれあわないんだなー。

 

 曲がじゃなくてね、

 

 挿入された瞬間に、
 ミュージックビデオにかんじちゃうのがね。

 

 そうだあれ、

 

 オープニングなー

 

 作品のダイジェストみたいになってるからさー

 

 テレビでアニメみてる感覚になっちゃうの、俺だけ?

 

 あと男の子ね、

 

 彼が選ばれた必然性ってあるのかな?

 

 来世は東京の~

 っていう前フリはあったけどさー

 

 ま、たまたまでもいいんだけどね。

 

 運命的な出会いってやつだよね。

 

 三十路ちかくなると、

 

 なにかにつけて理由がほしくなっちゃうんだよね。

 

 上司にあわせてサービス残業してるの、


 なんでかなー、とかさー。

 

 運命なのかな?

 

 あとさ、

 

 独り言、大きすぎるよね、みんな。

 

 男の子なんか、独り言でかすぎて木霊してたよね。

 

 おれどうだったかなー。

 

 独り言って、大人になるにつれ増えてく気がするな。

 

 ぴちぴちの10代って、独り言いうの?

 

 わすれちゃったよ。

 

 そういえば。

 

 近所の酒屋さん、

 

 冷蔵日本酒コーナーがあって、

 

 そこ、2畳くらいの小部屋で、

 

 部屋が冷蔵庫になってんの。

 

 そこでひとりきりになって、

 

 すごくひえっひえのなか、

 

 日本酒みてるとき、

 

 独り言いうね

 

 すごいいうねー

 

 彼もそんな大人になるのかな。

 

 仕事帰り、近所の酒屋さんの冷蔵日本酒コーナーで

 

 ぶつぶつ呟きながら小一時間迷ってるような大人に。

 

 ならんわな。

 

 なんだっけ。

 

 あ、あとラスト。

 

 あれ、あそこまで描かなくていいんじゃん

 

 すれ違ったとこで終わらせていいんじゃん

 

 ていうかすれ違いすらせず終わっていいんじゃん

 

 っていう人がいたんだけど、

 

 俺、好きだなー

 

 大好物だねー

 

 まわりの誰にもいえないんだけど。

 

 新海誠作品、好きなんだなー

 

 空気感と映像美がさー

 

 たまんないんだ

 

 だからぜんぶみててさー

 

 で、さっきみたいな。

 

 お互いの気持ちが通じ合わないまま終わる、みたいなの、

 

 もういいんだよね。

 

 秒速5センチメートルで手痛い目にあってるわけ。

 

 雲の向こう~も、ハッピーエンドに見せかけて、ノベライズ版が、あれじゃん。

 

 いいんだよ!

 

 運命的な出会いをした主人公たちが、


 紆余曲折あって、


 さいごはハッピーエンドをむかえる。

 

 それでいいんだよ!

 

 あれだけおっきい映画になるとさー

 

 どこまでが監督の望み通りの脚本なのかわかんないけど

 

 あのラストは好きだなー


 そんなかんじ、でした。

 

おもいだす

 春のすっげーさむい日とか、


 秋のすっげーあつい日とか、


 しまいこんでた、ひとつまえの季節の服をとりだすこと、あるんだけど、


 不精で、


 いっかいだけ着たそういう服、クローゼットの中にぶっこんどいて、


 そのまま忘れることがある。


 ずうっと後になって、

 クローゼットの隅のほうから、

 そういう服がのこのこでてくる。


 ◇


 きょう大雨で、すっげーさむくて。

 クローゼットあさってたら、しわしわのパーカーがでてきた。


 たぶん、2年くらいぶらさがりっぱなしだとおもう。


 いっかいだけ俺に着られて、そのままずっとぶらさがってたんだろーとおもう。


 そのせいかな、いくぶん恨めしそうなシワのよせかたしてたな。


 においをかぐ。


 おっけーおっけー、いける。


 でもなんか、俺のにおいじゃない気がした。

 おおむね俺だけどさ。


 2年まえの俺と、いまの俺、

 どっちが俺らしいんだろーなって


 かんがえながら、パーカーのにおいをしばらくかいで、


 着た。


 あったかい・・・


 2年まえのおれ、あったかい・・・


 そんなきもいことをかんがえてたら、


 ちょっとかいてやめたブログをおもいだしたんだ。