すっごい俺

器が小さい、心も狭い。俺の俺による俺のためのエトセトラ

おもいだす

 春のすっげーさむい日とか、


 秋のすっげーあつい日とか、


 しまいこんでた、ひとつまえの季節の服をとりだすこと、あるんだけど、


 不精で、


 いっかいだけ着たそういう服、クローゼットの中にぶっこんどいて、


 そのまま忘れることがある。


 ずうっと後になって、

 クローゼットの隅のほうから、

 そういう服がのこのこでてくる。


 ◇


 きょう大雨で、すっげーさむくて。

 クローゼットあさってたら、しわしわのパーカーがでてきた。


 たぶん、2年くらいぶらさがりっぱなしだとおもう。


 いっかいだけ俺に着られて、そのままずっとぶらさがってたんだろーとおもう。


 そのせいかな、いくぶん恨めしそうなシワのよせかたしてたな。


 においをかぐ。


 おっけーおっけー、いける。


 でもなんか、俺のにおいじゃない気がした。

 おおむね俺だけどさ。


 2年まえの俺と、いまの俺、

 どっちが俺らしいんだろーなって


 かんがえながら、パーカーのにおいをしばらくかいで、


 着た。


 あったかい・・・


 2年まえのおれ、あったかい・・・


 そんなきもいことをかんがえてたら、


 ちょっとかいてやめたブログをおもいだしたんだ。